Column コラム

「おしゃれ用ウィッグ」と「医療用ウィッグ」の違いは?

茨城県筑西市 美容室アルス 美容室パ・レ・スタ 「ヘアウィッグ」のコラム記事です。

  <セミオーダー 医療用ウィッグの例>

 

〔ウィッグとの出会い〕

数年前のある日、お客様から『もうすぐがんの治療をするので、ウィッグはどんなのが良いでしょうか?』と相談されましたが、その時の私はウィッグに関しては全くの無知でアドバイスも出来なかったので、『がん治療の専門病院の中に「医療用ウィッグ」のパンフレットが置いてあるみたいですよ』とだけ伝えました。

 

その方はしばらく来店されなくなり、1年半後くらいに久しぶりにご来店頂きました。

「がんの治療」のため「放射線や抗がん剤治療」などで髪が抜けてしまったので、「医療用ウィッグ」を着用していたので来れなかったとの事です。

 

その方は「医療用ウィッグ」のパンフレットはたくさんあり過ぎて、どれが良いのか分からなかったのでテレビCMで知っている有名ウィッグメーカーのパンフレットを持ち帰り そこに連絡して購入されたそうです。

価格は「30万円代」だったそうで、ウィッグ業界の事を何も知らなかった私は『がん治療自体が精神的にも経済的にも負担が大きいのに、ウィッグもずいぶんと高くてさらに大変なんだな』という認識でした。

 

2016年の3月頃に セミオーダーウィッグの『ミキシングヘア』を導入してから、「おしゃれ用ヘアピースやウィッグ」のカットの技術やセットの技術、お客様への似合わせ方などの知識と共に「医療用ウィッグ」も学びました。

「ウィッグ・インストラクター」の資格を取り、ウィッグ業界の内情や運営面などを知るにつれて 一般のお客様のためにはもっと美容室のスタッフさん達も「ウィッグ」の事を学んで、お客様に適切なアドバイスが出来る様にならなければ!と思いました。

 

 

 

〔「おしゃれ用ウィッグ」と「医療用ウィッグ」の違い〕

「ウィッグ」の事を以前は「かつら」と表現していましたが、最近は 頭全体をカバーする大きさのを「ウィッグ」、部分的で小さめなのを「ヘアピース」と表現しています。

 

「おしゃれ用ウィッグ」は、おしゃれ用として頭全体をカバーして地毛がある状態で使用するので大きめで 内側のネットの品質にもこだわらないで済みます。

毛質や内側のネットの品質の差も幅広くあり、既製品やセミオーダー、フルオーダーまで価格も3,000円から300,000円前後と幅がかなり広いです。

一般的な「おしゃれ用ウィッグ」は「医療用ウィッグ」の代用にはなりません。

内側のネットの素材や大きさのせいで、ブカブカしてフィット感がなく ずれたり、頭皮が痛くなったり 痒くなったりしやすいのでお勧めできません。

 

「医療用ウィッグ」は、地毛が無くなった状態から徐々に増えていく状態まで使用するので、地肌に接するネットの品質には注意が必要です。

特に着用する「時期」や「環境」によっては、頭皮の痒みや臭いなどにもつながります。

* 「マシンメイド」と「ハンドメイド」の差、「毛質の人工毛と人毛の割合と品質」、「内側のネットの品質」などで価格に大きな差があります。

 

 

 

<医療用ウィッグの一般的な価格帯と毛質の目安>

1)、既製品・・・・・・① 人工毛(化繊毛)・・・・・・・・・・・・・・・10,000円から50,000円前後

             ② ほぼ人工毛で肩に触れる下の部分に人毛がミックス・・40,000円前後から70,000円前後

2)、セミオーダー品・・① 人毛100%・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60,000円前後から250,000円前後

                                 ② 人毛30%+耐熱ファイバー毛70%のミックス・・・80,000円前後から350,000円前後

3)、フルオーダー品・・① 人毛100%・・・・・・・・・・・・・・・・・・・250,000円前後から400,000円前後

             ② 人毛30%+耐熱ファイバー毛70%のミックス・・・300,000円前後から600,000円前後

 

* それぞれのメーカーの基準で、それぞれの価格になるので「高いほど品質が良い」とは一概には言えません。

 

 

 

〔ウィッグ選びのポイントは?〕

では「おしゃれ用ヘアピース」や「ウィッグ」、「医療用ウィッグ」はどの様に選べば良いのでしょうか?

一番理想的なのは、いつも担当してもらっている美容師さんに相談して、いつものヘアスタイルやなりたいヘアスタイルをウィッグで再現してもらえれば日常の生活にもすんなりと溶け込んで、自分自身も周囲の方々にも違和感がなくおすすめです。

問題になるとしたら、お客様にウィッグをフィッティングしてくれる担当者の技術とセンスですが、普段信頼出来ているのであれば安心かと思います。

いつもの担当者の方がウィッグに関して知識や経験に乏しそうと思ったら、「アルス」か「パレスタ」にご相談下さい。

「既製品」にも良い物がありますし、「セミオーダー品」なら理想的な提案が出来ます。  

「人毛100%」は、自宅での日常のメンテナンスが大変なのでお勧めしません。

「フルオーダー品」は、そこまで必要性があるか疑問です。

 

 

 

〔当店お勧めのウィッグは?〕

1)、既製品の「おしゃれ用ヘアピースとウィッグ」・・・・・・5,000円から60,000円前後

2)、セミオーダー品の「おしゃれ用ヘアピースとウィッグ」・・60,000円前後から250,000円前後

 

3)、既製品の「医療用ウィッグ」・・・・・・・・・・・・・・50,000円前後から60,000円前後

4)、セミオーダー品の「医療用ウィッグ」・・・・・・・・・・135,000円前後

 

* お話だけでも大丈夫ですので、お気軽にお問合せ下さい。 ( 担当 ウィッグ・インストラクター  松井 司 0296-24-3444 )